先生になるための絶対条件、それは子どもが好きであることではないでしょうか。
学校の先生という仕事は、児童・生徒がいてはじめて成り立つ仕事です。1日の4分の1以上の時間を子どもたちと過ごすのですから、「電車の中で子どもが騒いでいるのを聞くとイライラする」「子どもを見てもかわいいと思えない」という人には向いていません。クラスには40人ほどの子どもがおり、休み時間(時には授業中も)大声を出したり走り回ったり、泣いたり笑ったり喧嘩したり、とても騒がしいです。また、先生を困らせるような悪ガキも少なくありません。どんな子どもであってもかわいいと思えるような懐の広さがなければ、学校の先生は務まらないでしょう。
さらに、単に子ども好きなだけでもいけません。「教師は授業で勝負する」と言われるように、子どもたちが楽しく・分かりやすく学べる授業ができなければなりません。教えることが好きなこと。これも先生になるための必要条件でしょう。教えることが好きならば、どんな風に教えればより良い授業になるのかを研究するのも楽しむことができます。自分自身が楽しいと思えなければ、どんな仕事も続きません。
また、学校の先生に必要なのは強さです。朝早くから夜遅くまで、先生という仕事はとてもハードな仕事。子どもたちの体力に負けないためには、肉体的な強さが欠かせません。ある先生は、「教師の一日は、フルマラソンをしているようなものだ」と言います。授業中だけでなく休み時間も、座っていられる時間はありません。朝8時に出勤して、椅子に座ったのは夜10時、帰宅途中の電車の中だった、ということもざらです。体力をつけていなければ、すぐに体調を崩してしまいかねません。
肉体的な強さだけでなく、精神的な強さも必要です。時代とともに、学校も教師も、そして保護者や子どもたちも変わってきました。相談できる同僚もなく、クラスの問題にひとり悩んでしまう先生が少なくありません。また、いじめや学級崩壊などの問題も重くのしかかってきますし、理不尽な要求をする保護者に振り回され、心を病んでしまう先生もとても増えています。今、先生という仕事は、精神的な強さがなければ務まりにくい仕事になってきているように思います。
しかしその反面、先生は人の弱さも理解できなければならないとも思うのです。人は弱いもの。だからこそ思いやり合い、助け合わなければならない。そんなやさしさを教えることのできる先生が、今の学校には最も必要なのかもしれません。子どもの不登校、いじめ問題、学級崩壊などの近年の教育問題の解決のカギとなるのは、いかにして子どもたちに思いやりや助け合うことの大切さを教えられるか、ということ。そのためには、人の弱さを真に理解する先生が必要なのです。
以下は、某教育委員会で初任者研修の際に行っている「先生適正チェック」です。あなたはいくつ当てはまりますか?
②教えるのが好きですか
③学ぶことが好きですか
④子どもの立場で考えることができますか
⑤健康ですか
⑥我慢強いですか
⑦明るくはきはきとあいさつができますか
⑧素直に謝ることができますか
⑨人のよさを見つけることが得意ですか
⑩人のために役立ちたいと思いますか
スポンサードリンク
| prev : | 公立学校の「先生」の給与 |
|---|---|
| next : |