金八先生に見る理想の「先生」

武田鉄矢演じる中学校教諭、坂本金八が学級担任をしている3年B組に起きる様々な問題を体当たりで解決していくこのドラマ。世間の目を教育問題に向けたという点で評価されています。

金八先生に理想の「先生」像を見て、実際に教師になった若者も少なくありません。彼らが金八先生に見た理想の「先生」像、それは

○とにかく熱血。クラスの問題には全力でぶつかる。

○みんな仲良く・正しくがモットー。クラスの「はみ出もの」は何とかしたい。

○生徒の問題行動には理由があり、たとえそれが個人的な問題でも教師が何とかしてやるものだ。

○生徒のためには自分の生活は二の次。朝も昼も夜も、そして休日も、自分の時間はほとんどない。

でした。しかし、ドラマの中の金八先生の言葉や言動が、あまりにも現実の学校現場とかけ離れているという批判もあります。それは、金八先生のクラスには必ずリーダー的な優等生が存在し、何かクラス内で議論になった時、クラス全体が優等生的な意見にまとめられていく感があるからです。これは、少数意見の生徒が抑圧されていることになり、健全なクラス経営とはいえません。

また、自分の時間を削り、朝早くから夜遅くまで、平日・休日を問わず働く教師が理想という風潮になったため、教師の仕事が激務になった、とも言われています。

いずれにせよ、近年、新人教師として初任者研修を受ける若者がまず言われることは、「金八先生のようになるな」。現在の学校教育で最も重要視されているのは、ひとり一人に合わせた教育。生徒の個性を大切にした教育。問題行動のある生徒に対して熱血指導するというよりも、カウンセリングにより解決を目指すようになってきました。

金八先生流は、今の学校現場には馴染まないのが現状なのです。

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