誰もが一度はお世話になりながら、意外と知られていない学校の「先生」の仕事。児童や生徒に授業をしているだけ?いいえ、そうではありません。
4月。新学年の始まりが、学校の先生にとっては最も忙しい時期です。児童や生徒は春休みですが、先生は休んでなんかいられません。まず、職員会議でクラス担任や教科担任、公務分掌などが確認されます。その年に使用する教材の一切を選び発注するのも、先生の大切な仕事のひとつ。また、割り当てられた教室を掃除し、机や椅子をクラスの人数分運び入れ、名前シールを貼り、新学期にふさわしい掲示物を作成する。普通の会社では雑用といえるような仕事も、先生は全て自分でやらなくてはいけません。
学校の先生の仕事のうち、やはり一番大切なのが授業です。いかに分かりやすく、いかに楽しく教えることができるか、授業の善し悪しが教師の力量を表すといっても過言ではありません。だから先生は、授業の質を上げるための研究もしなければなりません。
全ての授業が終わり児童・生徒が下校した後、先生たちは集まって勉強会をしています。これを校内研修といいます。勉強会で学んだことを実践するのが、研究授業です。教育委員会から偉い先生を招聘し、自分の授業を見てもらう。そして指導・助言をもらい、その指導・助言を生かしてさらに良い授業を目指す。学校教育法施行規則には、「教育公務員(学校の先生のこと)は、その職責を遂行するために絶えず研究と修養に努めなければならない」と定められています。常に学び続けること。それが法律の上でも、学校の先生には求められているのです。
授業以外にも、学校の先生の仕事は多岐にわたります。テストのまるつけ、成績の処理といった事務的な仕事。教材園を耕す、運動場にライン引きをする、といった肉体的な仕事もあります。また、保護者会を開く、個人面談や三者面談を行う、といった児童・生徒の保護者への対応もあります。それに加え、校外の研究会に参加したり、生徒指導のための夜間パトロールを行ったりもします。これらの仕事を勤務時間内に終えるのは大変難しく、多くの先生は遅くまで残業をしています。
「提灯学校」という言葉がありますが、それは児童・生徒が帰った後も学校に煌々と明かりがついていることです。学校の先生には残業手当などつきませんから、お金のためではなく真に子どもたちの教育のために働ける人でなければ「割に合わない」と思うかもしれません。
スポンサードリンク
| prev : | 「先生」と呼ばれる仕事はこんなにある |
|---|---|
| next : | 公立学校の「先生」の給与 |