Mさんは、都内の公立幼稚園に勤める29歳。ふんわりとしたやさしい笑顔が素敵な先生です。
—幼稚園の先生になろうと思ったきっかけは何ですか。
—もともと子どもが好きなので、保母さんか幼稚園の先生になりたいと思っていました。
幼稚園教諭免許と小学校教諭免許を取得できる短大を出たのですが、やはり小さな子
どもたちに関わる仕事がしたいと思い、小学校ではなく幼稚園の先生を目指すことに
しました。
甥っ子や姪っ子ができたというのも大きな理由のひとつです。3〜5歳くらいの子ど
もたちは、体も心もぐんぐん成長していくので、それを見ているととても楽しいです。
—この仕事をしていて、一番うれしかったことは何ですか。
—泣き虫で、とても手のかかるお子さんがいたんですが、卒園する頃にはすっかりお兄
ちゃんらしくなり、卒園の答辞を読むことになったんです。答辞を読み終わった後、
すぐに私のところへかけてきて、「先生ありがとう」と言ってくれました。
たったそれだけのことなんですが、何年も見守ってきた子どもたちがしっかり成長し、
小学校に入学していくのを見ると本当に頼もしく感じます。
それと同時に、「幼稚園でのことなんか、忘れちゃうのかな」という言いようもない
寂しさを感じることもあったのですが、「ありがとう」の言葉の中に、自分がこの仕
事をしている意味があるような気がしました。
一生に一度しかない子ども時代に寄り添うことができるのは、本当に嬉しいことです。
—この仕事の大変なことは何ですか。
—年少さんだと、おもらしをしたりうんちをもらしたりすることは日常茶飯事です。そ
れに、子どもたち同士でケンカになることもしょっちゅう。気持ちにゆとりのない時
には、その一つ一つにうんざりしてしまうこともあります。
なので、園に入ったらまず気持ちを切り替えます。プライベートで嫌なことがあった
としても、子どもたちの前ではいつも笑顔でいるよう気をつけています。
この仕事の大変なことは、いつでも明るく笑っておおらかにいなければならないこと
だと思います。
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