Hさんは、都内の公立小学校に勤めています。一昨年前結婚したご主人も小学校の先生。授業の方法や学級内でのことなど、ご主人に相談することもよくあるそう。
―この仕事の面白さは何ですか。
—一日一日、子どもたちが成長していくのが目に見えて分かるところです。たとえば、
きのうはかけ算が出来なかった子どもが、今日はできるようになっている。そこには
もちろん、子ども自身の努力があるのですが、「先生のおかげで分かった」と入れる
のがとても嬉しいです。
だから、一時間一時間の授業をとても大切にしています。「これはこういうふうに教
えよう」と考えるのはすごく楽しいです。
―先生になる前、HさんはOLをしていたそうですね。
—教育学部を卒業しましたが、教員採用試験がとても厳しい年でしたので、教育書を出
版する会社に入りました。
といっても、直接子どもたちに関わる仕事ではなくもっぱらデスクワーク。学生時代
に学んだことを全然生かせてないなあと思っていたんです。また、会社の中で女性が
認められにくいという雰囲気がありました。
先生になったのは、私はやっぱり子どもに関わりたいんだと気づいたことが一番大き
いですが、小学校教師という仕事は女性でもちゃんと職場で認めてもらえると思った
からです。
—実際はどうだったのでしょうか。
—小学校は、女性の先生たちが多く活躍している職場です。最近は女性の管理職も増え
てきましたし、仕事をしていて男女の差を感じることはほとんどありません。経験年
数と実力に応じて、責任ある仕事を任せてもらえることに誇りを感じます。
—大変なことは何ですか。
—この仕事はとてもハードな仕事で、朝は早くに出勤し家に帰るのは夜中近くになって
しまうこともあります。また、最近最も気を遣っているのが、保護者の方への対応で
す。
私たち担任教師にとっては先生1人対子ども40人の人間関係であっても、保護者の方
からすると先生1人対自分の子ども1人なんです。だからこそ、担任教師にたいして
の要求はより細かくなるのですがそれは仕方ないことだと思います。
ただ、対応を少しでも間違うと、担任教師と保護者の間で認識の違いが生まれ互いの
信頼関係も崩れてしまいます。それは子どもの教育には大きなマイナスとなってしま
うので、保護者の方への対応にはとても気を遣っています。
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